2017年12月8日、東京都文京区の住宅金融支援機構本店 1階 すまい・るホールにおいて、第2回目となるシンポジウム「既存債務の信託内引受 及び 新規信託内借入の実務上の課題」を開催しました。

同年6月16日に開催された第1回シンポジウムにおいては、先駆的なパネリストのディスカッションを通じて、適正な信託とは何か、適正な信託口口座とは何か、どうしたら実現できるのか等について、ひとつの大胆な仮説を出せたと自負しております。

今回の第2回シンポジウムにおいては、かねてより課題の多い信託債務をテーマにして、各登壇者よりお話をいただきました。

第一部では、民事信託を2年前から強力に推進し、口座開設や融資などの実績も出始めている西武信用金庫の落合寛司理事長から、民事信託と専門家ネットワークを武器に融資を伸ばしている実績についてお話しいただきました。



第二部では、金森健一弁護士(ほがらか信託株式会社常務執行役)、岡崎孝行税理士(税理士法人レガシィ代表社員)、石井満司法書士(司法書士法人おおさか法務事務所 執行役員 家族信託推進担当)に登壇いただき、既存債務の信託内引き受けおよび新規信託内借り入れの実務上の課題について、法務・税務そして実務の点から、専門家としての知見をお話しいただきました。

第三部では、当協会の代表理事である星野大記から、当協会の今後の目標と展望について共有させていただきました。

当日は、住宅金融支援機構をはじめ、全国から多くの金融機関、事業会社、その他士業専門家等を含め、約200名の方々にご参加いただきました。

本シンポジウムの内容は、信託を活用した資産および負債の承継や新規の借り入れを推進するものであり、実務的に興味深い論点でもあることから、参加者の皆様いずれも熱心に耳を傾けられ、各登壇者の一言一句をメモするためにペンを走らせるお姿が印象的でした。